宮古島と泡盛
宮古島では、泡盛は単なる酒というより、 人と人をつなぐ酒として暮らしの中に根付いてきました。 祝いの席や地域の集まり、そして「オトーリ」。 人が集まれば、そこには泡盛がありました。
そんな宮古島で長く親しまれてきたのが「菊之露」です。 1928年の創業以来、島の酒席を支えながら、 宮古島を代表する泡盛のひとつへと育ってきました。
時代とともに酒の飲まれ方が変わっても、 島で造り、島で飲まれ、人から人へと杯が渡る。 「菊之露」の歩みには、宮古島の泡盛文化そのものが重なります。
造る蔵と育てる蔵
宮古島市平良にある菊之露酒造。 本社工場では原料米から麹を造り、仕込み、蒸留までを行い、 生まれた泡盛は第二工場へと運ばれていきます。
菊之露を特徴づけるもののひとつが、その圧倒的な貯蔵量。 第二工場には約600本、総容量約600万リットルもの 貯蔵タンクが並び、県内随一の規模を誇ります。 そこで酒質を見極めながら仕次ぎや管理を行い、 泡盛は静かに熟成の時を重ねていきます。
酒造りを支えるのは、珊瑚石灰岩の島・宮古島の硬水。 ミネラルを含むこの水と黒麹を生かし、 「菊之露」らしいしっかりとした味わいを造り続けています。
日々の晩酌に親しまれる一般酒から、 長い年月を重ねた古酒まで。 大きな貯蔵力を持つからこそ、 「今飲む酒」と「未来へ残す酒」の両方を造れる。 そこに菊之露酒造の強さがあります。
MoodToyo's Stocks
現在販売されている泡盛だけでなく、 MoodToyoで長く保管してきた瓶や、 時間を重ねた泡盛もご紹介します。
菊之露 5年古酒 40度 【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
2015年の100%古酒化の改正後も、依然として流通していた「5年古酒」。 当時、古酒の販売を720mlのみに絞り、 1800mlは休止する酒造所もいくつかある中で、 膨大な貯蔵量を誇る菊之露は別格でした。
気兼ねなく味わえる5年ものとして馴染みのお客さんも多く、 豊潤な香りと円熟した旨味で長く愛されてきた古酒です。 「古酒を特別な日の酒にしない」という、 そんな菊之露の懐の深さを感じる一本でした。
菊之露 30度 (一般酒)【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
泡盛を知らない方でさえ、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
宮古島では「菊之露」のノボリが島風にはためき、
飲食店の目印にもなっています。
自分の印象では、サラサラと流れるような喉越しと飲みやすさが「菊之露」の魅力。
主張しすぎず、それでいて泡盛らしさはきちんと感じられる。
食中酒として、沖縄料理はもちろん、
いろいろなジャンルの料理と合わせやすい泡盛だと思います。
南海王国 35度 (古酒)【熟成中】
瓶詰時期:----
雅な雰囲気のあるラベルで贈答にもよくお買い上げいただいてました。今は廃盤なのだろうか...2004年6月以前の泡盛です。当時は10年古酒と謳ってました。
店主の記録
この場を借りて説明いたしますが、2004年6月1日(酒造年度切り替え)から、瓶詰め日の記載が義務づけられました。このサイトでも ほとんどのページで目にする「2004年6月」というワードはここに由来します。これにより「ラベルに書かれた5年古酒、何年経とうが、5年古酒」という狂歌じみた流行り言葉(他所で聞いたこともない)も鳴りを潜めました。笑
そして2013(H25)年10月10日に「泡盛の表示に関する公正競争規約」の一部改正が行われ、移行期間を経て、2015(H27)年8月1日から新しい古酒表示基準が適用。今度は厳格な基準により「3年古酒を謳うなら中身も100%3年」。3年と5年のブレンドでは若い方を表す(3年古酒)としか記載できない事となりました。至極当然ですね。これまでは51%が5年古酒でも堂々と5年ものを謳えていたわけですから。
前後しますが、すでに1995年には、地理的表示「Geographical Indication(GI)」により、GI琉球なら『琉球・沖縄で造られた酒』という産地と製法を保証するルールがあり『RYUKYU AWAMORI』が知的財産として保護され、海外でも守られる制度でもって世界各地へ飛び立てるようしっかり整備されています。
なんだか難しい話になっちゃいましたが、グラスに注がれた1杯の島酒にもこんな奥深い裏方の事情があったのですね。菊之露を飲みながらワイワイ過ごす楽しいひと時の箸休めとしてこんな話も良いでしょう。(女性にはあまりウケないかもね 笑)