糸満に生まれ、紆余曲折を経て現在へ
上原酒造の創業は1947年。 戦後間もない糸満で酒造りを始め、 現在では糸満市で最も古い泡盛の蔵元となりました。
1994年には、原料となる米や水に働きかける 独自の「電子技法」を泡盛造りに導入。 その酒質は高く評価され、 泡盛鑑評会の県知事賞を幾度も受賞してきました。
しかし後継者不足などから2015年に酒造りを休止。 数年間の眠りを経て事業が引き継がれ、 2021年、再び「神泉」の酒造りが始まりました。
休眠していた時間さえ、蔵に眠る酒にとっては熟成の時間。 戦後の糸満から続く酒造りは、 新たな造り手へと受け継がれています。
神の泉と、独自の酒造り
糸満市座波にある上原酒造。 蔵の裏手には、一年を通して枯れることのない 「ンブガー」と呼ばれる湧水があります。 古くから人々の暮らしを支えてきたこの水への感謝から、 代表銘柄「神泉」は名付けられました。
酒造りでも独自の道を歩んできました。 1994年から取り入れているのが「電子技法」。 備長炭や電子発生装置を利用して原料となる米や水を処理する、 泡盛業界でも珍しい製法です。
目指すのは、芳醇でありながら角のない、 まろやかな味わい。 昔から湧き続ける「ンブガー」と、 他にはない酒造りから生まれる「神泉」。 その名の通り、水と深い縁を持つ泡盛です。
MoodToyo's Stocks
現在販売されている泡盛だけでなく、 MoodToyoで長く保管してきた瓶や、 時間を重ねた泡盛もご紹介します。
神泉 30% (一般酒)【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
神泉といえば「電子技法アワモリ」。マイナスイオンを用いた技法を用いて造られた泡盛は「二日酔いしにくい」というキャッチコピーに心踊らされ、まんまと酔いつぶれた記憶があります。上品な香りとスッキリした味わいが楽しめます。
泡盛は全体的に「翌朝が楽」というのは本当です。昔は何が何でもロックで飲む時期がありましたが、今では一般酒は水割りで時間をかけて飲むようになりました。楽しくなってつい杯が進んでしまいがちですが、飲み手の翌朝まで考えていただけるとは嬉しい限りです。
神泉 43% (古酒)【販売中】
瓶詰時期:-----
鼻腔に広がる落ち着いた奥深い香りが好きです。口に広がる濃厚な甘味も嬉しい。
現在日付の違いで数本ストックしています。ビン内熟成した歳違いの神泉を飲み比べられるチャンスです。
神泉 30%【熟成中】
瓶詰時期:-----
未開封なのにサキヌマーな天使にくすねられて目減りした神泉。3合ビンキャップは当たり外れもあるので長期保存させるにはキャップの緩みはたまに確認された方が良いです。最近は青いシュリンクの上からラップを巻いて保存してます。
群青 20%【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
20度の泡盛はあまり発売されているところ少ないので「群青」は貴重な1本です。香りはしっかりですが爽やかな飲み口で初心者の方にも薦めやすい泡盛です。
店主の記録
以前、東京での試飲会で上原さんにお目にかかりましたが、 南部の酒造所さんを訪問する機会には恵まれず終いです。 次回の仕入れツアーでは、ぜひ伺えたらと思っています。
上原酒造さんは6年のブランクを経て復帰された経緯がありますが、 当・東洋でもコ⚪︎ナの時期には休業を余儀なくされた期間がありました。 今では会食や人数の制限もなくなり、 以前の活気には及ばぬものの、あの頃のような影を落とした暗さはなくなりました。 (代わりに物価高がやって来ましたが……)
休業していたのは、およそ2年ほどでしょうか。 人の出入りが途絶えた店内でも、 棚に並ぶ泡盛だけは時を止めることなく熟成を続け、 静かに古酒へと姿を変えていきました。
どれだけ長い熟成の時を重ねた泡盛でも、 飲んでしまえば「刹那の潤い」に過ぎません。 もうコ⚪︎ナ騒動はたくさんですが、 泡盛たちにとっては、 誰にも邪魔されず静かに過ごせた貴重な時間だったのかもしれません。